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奥村晴彦著『[改訂第3版] LaTeX2e 美文書作成入門』(技術評論社,2004年)
付録J章のサポートページ
(付録J章で取り扱われたファイルのうち「ローカル」なものは,こちらのページからダウンロードして戴けます)

美しくて正確なドイツ語文書を作成したい人,
LaTeX で様々なタイプのドイツ語文書を処理したい人,
多言語混在文書を取り扱いたい人,のために
LaTeX & PDF でできることの一例:k53.pdf (1.38MB)[注]
(『白雪姫』より「鏡よ鏡よ・・・」のドイツ語韻文です)
[注]:このファイルは,まずダウンロードし,それから Adobe Reader 6 以上を用いてアニメーションPDFとしてご覧ください。Webブラウザ上でご覧になる場合(また,Acrobat Reader 5 以下を用いてご覧になる場合)は PageDown キーを押し続ける必要があります。ソースファイルはこちら(k53.tex [5.33KB])です。コンパイルには graphicx, hyperref, TeXPower, soul, KOMA-Script 等のパッケージが必要です。pdflatex でコンパイルします。902 ページありますので,コンパイルには結構時間がかかります。コンパイル時に ! TeX capacity exceeded, sorry ... というエラーが出るようでしたら,$TEXMFMAIN/web2c/texmf.cnf ファイル内の save_size を 10000 くらいに変更してから再度処理してみてください。
お知らせ & 更新情報
Web 上での TeX, LaTeX 情報源 (基幹 Web)
PDF 形式のマニュアルを用意しています。必要な方はご自由にダウンロードしてください。また各部の「目次」のみをテキストファイルで置いてあります。先ず記述内容を鳥瞰されたい方はこちらをご利用ください。
| 第1部 | ラテン活字体による新高ドイツ語の組版処理 | 第1部マニュアル | 第1部目次 |
| 第2部 | ラテン筆記体及びドイツ筆記体による新高ドイツ語の組版処理、ドイツ活字体及びラテン活字体による初期新高ドイツ語の組版処理、ラテン活字体による古期ドイツ語・中高ドイツ語の組版処理 | 第2部マニュアル | 第2部目次 |
| 第3部 | ドイツ語・日本語混在文書の組版処理 | 第3部マニュアル | 第3部目次 |
| 第4部 | 近代フラクトゥア、人文主義斜字体、写本書体、ヴァーサル、旧貨幣単位等の組版処理 | 第4部マニュアル | 第4部目次 |
Babel パッケージのドイツ語オプション,あるいは German パッケージ,のいずれを使っても,ドイツ語文書の正確な処理ができます。ただし Babel では,例えば \section{Froschk\"onig} など本文以外でのウムラウトの入力形式は LaTeX における通常の \"o あるいは \"{o} 形式のみとなっており,German における省略形式 "o が使えません。このため私自身は,次のような使い分けをしています(ご参考までに)。
LaTeX でドイツ語を正確に扱うには,German パッケージ(新正書法の場合は ngerman.sty, 旧正書法の場合は german.sty),あるいは,Babel パッケージの ngerman または german オプションを使います。いずれの場合でも,LaTeX の内部エンコーディングを T1 (Text 1) にしてください。具体的には
\usepackage[T1]{fontenc}
\usepackage{german} % <--- 旧正書法の場合
または
\usepackage[T1]{fontenc}
\usepackage{ngerman} % <--- 新正書法の場合
のようにプリアンブルに記します。German パッケージの代わりに Babel を用いる場合には,\usepackage{german} や \usepackage{ngerman} の代わりに \usepackage[german]{babel} あるいは \usepackage[ngerman]{babel} とします。つまりプリアンブル部分は
\usepackage[T1]{fontenc}
\usepackage[german]{babel} % <--- 旧正書法の場合
または
\usepackage[T1]{fontenc}
\usepackage[ngerman]{babel} % <--- 新正書法の場合
のようになります。
German パッケージの詳しい使用法については,CTAN の language/german/gerdoc.pdf(ドイツ語)をご覧ください(日本語で,という場合は 第1部マニュアル をご覧ください)。Babel における german/ngerman オプションの使用法も,German パッケージの場合とほぼ同じです。欧文だけから成る LaTeX 入力ファイルは latex で処理してください。
T1 フォントエンコーディング指定をしますと,現時点では,自動的に EC (Extended or European Computer modern) フォントが用いられます。EC の *.mf, *.tfm ファイルは最初から標準の TeX / LaTeX ディストリビューションに含まれていますが,美しい PDF を得るために必要な *.pfb ファイル等は,別途入手しなくてはなりません。CTAN の fonts/ps-type1/cm-super/ 以下をダウンロードし,システムにインストールしてください。
上の入力ファイルと異なっているところは,本文では dass の箇所だけです。ただし,\usepackage{ngerman} となっている点に注意してください。
さて,上の入力ファイルにおけるプリアンブル部分は
\documentclass[a4paper]{article}
\usepackage[T1]{fontenc}
\usepackage{german}
\title{Kinder- und Hausm"archen}
\author{Br"uder Grimm}
\date{\today}
\begin{document}
......
のようになってなっていますが,これですと,LaTeX における標準フォントである CM (Computer Modern の略. ただし,今の場合は \usepackage[T1]{fontenc} 指定があるので正確には EC = Extended Computer modern) フォントが使われます。これを PostScript の Times 系フォントに代えることができます。一言 \usepackage{txfonts} と追記しておけば OK です。
\documentclass[a4paper]{article}
\usepackage[T1]{fontenc}
\usepackage{txfonts} % <---- 追加
\usepackage{german}
\title{Kinder- und Hausm"archen}
\author{Br"uder Grimm}
\date{\today}
\begin{document}
......
Type1 である TX フォントを用いることの利点としては,PDF ファイルにしたときにフォントが美しい,ということが挙げられます。CM(EC) を使って美しい PDF ファイルを作成するには,別途 CM(EC) 関連の Type1 フォントをシステムにインストールしなくてはなりません(もっとも,先の (n)german_test.pdf では Type1 の EC を使用していますのでフォントはきれいです)。
Palatino 系フォントに代えることもできます。この場合は \usepackage{pxfonts} と追記します。
\documentclass[a4paper]{article}
\usepackage[T1]{fontenc}
\usepackage{pxfonts} % <---- 追加
\usepackage{german}
\title{Kinder- und Hausm"archen}
\author{Br"uder Grimm}
\date{\today}
\begin{document}
......
EC フォントに代わるものとして,現在 LM (Latin Modern fonts) フォントの開発が,European TeX Users Groups (DANTE e.V., GUTenberg, NTG, GUST) によるプロジェクトとして進められています。現時点 (2004.01.09.) ではまだヴァージョン 0.86 で,正式な配布はなされていないようですが,一応ご紹介しておきます(ポーランド語を扱う場合の QX フォントエンコーディング指定では,fk のリガチャも用意されています)。様々の記号も付随しますので textcomp も読み込ませると良いでしょう。
\documentclass[a4paper]{article}
\usepackage[QX,T1]{fontenc} % QX <---- 追加
\usepackage{lmodern} % <---- 追加
\usepackage{textcomp} % <---- 追加
\usepackage{german}
\title{Kinder- und Hausm"archen}
\author{Br"uder Grimm}
\date{\today}
\begin{document}
......
Walter Schmidt による DayRoman フォント・パックを用いれば,いわゆる「長い ſ」が出力できます。特にパッケージ化(スタイルファイル化)されているわけではありませんので,\renewcommand{\rmdefault}{dayroms} のようにしてフォント使用の切り替えをします。フォントエンコーディングは T1 とします。様々の記号も付随しますので textcomp も読み込ませると良いでしょう。「長い ſ」は s: のように明示的にマークアップします。これと関連して,自動出力されるキャプション等を再定義しておく必要も出てきますので注意してください。
\documentclass[a4paper]{article}
\usepackage[T1]{fontenc}
\usepackage{textcomp} % <---- 追加
\usepackage{german}
\title{Kinder- und Haus:m"archen}
\renewcommand{\rmdefault}{dayroms} % <---- 追加
\renewcommand{\contentsname}{Inhalts:verzeichinis:} % <---- 追加
\author{Br"uder Grimm}
\date{\today}
\begin{document}
......
DayRoman をカスタマイズし,フォント定義ファイル・スタイルファイル等も付けてパッケージ化したものです。以下のような特徴があります。
ダウンロード:s-dayroman.zip(インストール法:ファイルを展開し readme.txt をお読みください)
s-dayroman パッケージに関する詳細な解説はこちらです。
様々なラテン筆記体を German パッケージと併用できます。la, va 等の詳しい使い方については,パッケージ付属の la.dtx, va.dtx (英語) を latex でコンパイルしてご覧ください(日本語で,という場合は 第2部マニュアル をご覧ください)。
va, la, calligra, pvscript, twcal, suetterlin, schwell パッケージは CTAN の macros/latex/contrib/other/gene/fundus/ ディレクトリ内にまとめられています。
va パッケージ (va.sty) を使います。va は Gerd Neugebauer 作,シンプルなラテン筆記体です。\va で宣言,または,\textva{...} で領域指定します。より滑らかな \vacal コマンドも用意されています。
la パッケージ (la.sty) を使います。la は Johannes Heuer 作,ドイツの小学校で教えられているようなラテン筆記体です。\la で宣言,または,\textla{...} で領域指定します。\lla とするとペンマンシップ用の四線譜も出力できます。目次キャプションやセクション部等まで「全て la フォント」としたいときには,
\renewcommand{\rmdefault}{la}
と一言プリアンブルに記しておけば OK です。
calligra パッケージ (calligra.sty) を使います。calligra は Gerd Neugebauer 作,カリグラフィー用のラテン筆記体です。\calligra で宣言,または,\textcalligra{...} で領域指定します。なお,calligra.sty ではエスツェットの処理まわりにバグがあるようです。"s{} のように {} を挿入しておいてください。
pvscript パッケージ (pvscript.sty) を使います。pvscript は Gerd Neugebauer 作,ちょっと癖のあるラテン筆記体です。\pvscript で宣言,または,\textpvscript{...} で領域指定します。なお,このフォントは OT1 エンコーディングですので \usepackage[T1]{fontenc} はコメントアウトしてください。また,エスツェットも用意されていません。"s は ss と出力されますので,スイスでのドイツ語用に使えるかもしれません。
twcal パッケージ (twcal.sty) を使います。twcal は Thomas Weinmann 作,リガチャが沢山用意されたラテン筆記体です。\twcal で宣言,または,\texttwcal{...} で領域指定します。なお,このフォントは OT1 エンコーディングですので \usepackage[T1]{fontenc} はコメントアウトしてください。
LaTeX では,いわゆる「人文主義斜字体 humanistische Kursive」も扱えます。人文主義斜字体は bookhands プロジェクトでも計画されていますが,Kraml / Kilfiger によって既に Vicentino パッケージが公開されていますので紹介しておきます。Vicentino パッケージは,16世紀のヴァチカン書記官であった Ludovico degli Arrighi (その出自により Vicentino とも呼ばれる) の書体を基に,斜字(slanted)・直立(upright)・線幅一定(modernscipt),及びこれらの太字(bold)体を備えており,さらに,「巻きひげ文字 swash letters」と呼ばれる飾字体も用意されています。Vicentino の使用法については第4部マニュアルをご覧ください。なお,このフォントは OT1 エンコーディングですので \usepackage[T1]{fontenc} はコメントアウトしてください。また,Vicentino フォントでは時代考証を背景としてハイフネーション機能が抑制されています。これを解除するには
\DeclareFontFamily{OT1}{vc}{\hyphenchar\font=45}
とプリアンブルに記します。さらに,「目次」や「タイトル」等の自動出力部分も Vicentino フォントとしたい場合には,例えば,\DeclareFontShape{OT1}{vc}{m}{n} を適当に定義します。
コミック Asterix の中で用いられるフォントをType1化し,LaTeX で使えるようにしたお遊びパッケージです。
ダウンロード:asterix.zip(インストール法:ファイルを展開し readme.txt をお読みください)
German パッケージと併用して,ドイツ筆記体も扱えます。Suetterlin, Schwell フォント等の詳しい使い方については,第2部マニュアルもご覧ください。
suetterl パッケージ (suetterl.sty) を使います。suetterlin は B. Ludewig 作,ベルリンの書家 Ludwig Sütterlin 考案のドイツ筆記体に基づいたフォントです。\suetterlin で宣言,または,\textsuetterlin{...} で領域指定します。なお,「長い s」と「丸い s」は,合成語以外では自動的に処理されます。合成語に含まれる s をちゃんと「丸い s」で出力させるためには,s の後に \/ コマンドを打ってやる必要があります。
suetterl パッケージ (suetterl.sty) を使います。schwell は B. Ludewig 作,いわゆる鵞鳥ペンで描いたような筆致が特徴のドイツ筆記体です。suetterl パッケージでは,schwell フォントは「イタリック体」扱いとなっています。 \suetterlin で宣言,または,\textsuetterlin{...} で領域指定した後,さらに,\itshape で宣言,あるいは,\textit{...} で領域指定してください。合成語中の s に関わる \/ コマンドの使い方は Suetterlin フォントの場合と同様です。
Daniel Flipo 作の lettrine パッケージを併用すればドロップキャップ等の色々なヴァーサル(章・節等冒頭装飾文字:フランス語で「レトリン」)処理が可能となりますので,装飾性に富んだ組版ができます。ヴァーサル処理については,第4部マニュアルをご覧ください。
soul.sty を使えば強調文字を「隔字体」とすることができます。ドイツ語文書では,強調部を(イタリックではなく)隔字体 (Sperrsatz) 処理することがあります(フラクトゥア体のようにイタリックを持たないドイツ活字体においては,強調部は隔字体で組まれるのが普通です)。隔字体処理用のパッケージとしては,かつて letterspace.sty がありましたが(脚註部では使用不可という制約もありました),現在ではより高機能の soul.sty があります。アクセント記号や特殊文字が含まれていても正常に機能します。また,このパッケージはアンダーラインを引く際にも,打ち消し(重ね打ち)線を引く場合にも,ハイライト処理する場合にも使えます。
Matthias Eckermann による parallel.sty を使えば2言語を対訳形式で組めます。
Stephan Böttcher 作 lineno.sty を使えば,例えばテクスト5行毎に行番号を振ることができます。
Martin Vogel による MarVoSym パッケージを使うと,ドイツ語処理に関連して色々な記号類を取り扱えるようになり,とても便利です。ユーロ記号はもちろん,欧州連合内安全規制適合製品マークや狂牛病検査合格マーク等といった時事的な記号類も用意されています。第4部マニュアルをご覧ください。
また「シリング,デナール(デナリウス),ポンド」といった旧貨幣単位フォントも含まれていますので,例えば,ヤーコプ=グリムの『判告録』(Weisthümer) テクスト等も正確に再現できるようになります。
MarVoSym パッケージでは Type1 フォントのみ供されています。MarVoSym パッケージに含まれるフォント類を DVIOUT で使えるようにしたり,dvipdfm を使って PDF ファイル化するための設定については,こちら。
Patrick W. Daly による natbib.sty と Helge Baumann による dinat.bst を用いることで,「ドイツ工業規格1505号 DIN=Deutsche Industrie-Normen」に則った文献管理が BIBTeX でできるようになります。
オリジナルの BIBTeX が持つ瑕疵の一つに Author-Year 形式,つまり Grimm 1819 というような文献引用が不可能ということがありました(オリジナルでは van Leunen 式の Grimm [3] といった「ナンバリング方式」のみ)。この点を改善し「ナンバリング方式のみならず Author-Year 方式をもサポート」するよう拡張されたのが,マックス=プランク研究所によって作られた natbib パッケージです。
natbib は NATural sciences citations and references of BIBliography の略とされます。
natbib は、恐らく BIBTeX を補強する決定版パッケージです。これは数ある有名な文献スタイルファイル nature, harvard, apalike, chicago, astron, authordate 等々全てを完全サポートするそうですし,Babel や amsbook, amsart クラスファイルとも併用できるといいます(ただし cite パッケージとだけは衝突しますので注意してください。cite パッケージとは Grimm [1, 6, 7, 8, 9] ではなく Grimm [1, 6--9] というような文献参照表記形式を可能とするものです)。そして natbib と同時に使用することを前提に作られたドイツ語用文献スタイルファイル が dinat.bst です。
dinat とは,ドイツ工業規格を表す Deutsche Industrie Norm と NATural sciences の合成語だと思われます。
なお,natbib は cite の機能をも「取り込んで」います。この機能を「オン」にするにはオプション指定 [sort&compress] をしてやります。具体的には
\usepackage[numbers,sort&compress]{natbib}
としてやれば OK です。Author-Year 形式ではない通常の BIBTeX ナンバリング 形式を「オン」にするためには numbers オプションをつけてやります。
それでは以下に natbib と dinat を用いたサンプルを掲げます。BIBTeX そのものの使い方に関しては,適当な書物を参照してください。順不同に記載されている文献データベース khm.bib のデータがきちんとソートされて出力されている様をご覧ください。なお,*.bib ファイル内の「合字抑制」には {"|} としてやると良いようです。
コンパイル手順:
0. natbib パッケージはインストールされているものと前提します。
1. dinat.bst を $TEXMFMAIN/bibtex/bst/dinat/ ディレクトリに格納します。
2. dinat_test.tex と khm.bib を適当な作業ディレクトリに移します。
3. コマンドプロンプトで
latex dinat_test
bibtex dinat_test
latex dinat_test
latex dinat_test
と打ち込んでください。
Markus Kohm による KOMA パッケージを使用します。LaTeX の標準クラスファイル全ての代替クラスファイルが用意されているという,規模の大きなパッケージです。
LaTeX 標準の letter.cls にほんの少しだけ手を入れて,ドイツ語の私信作成のためのクラスファイルを作ってみました。頭書(発信者住所氏名)と名宛人の住所氏名は一切省略されます。German パッケージ等と併用してください。meinbrief.cls
Yannis Haralambous による「ドイツ活字体フォント群及び美麗イニシャルフォント」と Walter Schmidt による yfonts パッケージを用いれば,ドイツ活字体を本格的に処理できるようになります。これにより,例えば初期新高ドイツ語等も当時の書体のままに再現できます。語頭・語中のいわゆる「長い s」はそのまま s と,語末・合成語末のいわゆる「丸い s」は s: と入力します。「二個点々式」のウムラウトは "a として,「小添字 e 式」のウムラウトは *a として入力します。"a という入力のまま小添字 e 式ウムラウトを出力させたい場合は,\usepackage[varumlaut]{yfonts} のようにオプション指定します。時代考証に基づき,大文字母音のウムラウトはありません。以下に掲げるのは,大バッハの息子 Carl Philipp Emanuel Bach による『正しいクラヴィーア奏法に関する試論 第II部 1762年』からの組版例です。地の文にフラクトゥア体,強調部分にシュヴァーバッハ体,ドロップキャップ部分にイニシャル体を使用してあります。なお,ドイツ活字体の扱いに関しては,第2部マニュアルをご覧ください。
yfonts ではいわゆる「語末の丸い s」を明示的に s: と打ち込んでやる必要がありますが,本田知亮氏による s-yfonts パッケージを使えば,語末の s は自動認識してくれるようになります。s-yfonts パッケージの使用法ページをご覧ください(ページの最後に「付録:Haralambous 作ドイツ旧字体フォント及び yfonts パッケージについて」という解説も付けてあります)。なお,s-yfonts については第4部マニュアルでも扱っています。
Haralambous のドイツ旧字体フォント群は,正確な時代考証を背景としているため大文字母音のウムラウトはそもそも使えないようになっていますし,引用符号も「ラテン字アルファベットにおける引用符号」を援用しています(当時はこの記法が正しかったようです)。しかしながら,時代が下ってくると,「二個の点々を母音の上に添える方式」の大文字ウムラウトも出現してくるようになり,さらに,引用符号も「フラクトゥア体のコンマ記号を二つ重ねる方式」が台頭してきます。
こうしたフラクトゥア体処理を可能とするべく,METAFONT ソースのレヴェルでは,既に Daniel Taupin により cmfrak.mf (OT1 エンコーディング用) と dcfrak.mf (T1 エンコーディング用) が用意されています。そこで,永田はこれらのフォントも使えるよう yfonts.sty に「ほんの少しだけ手を加え」,近代フラクトゥア体処理も可能とする cmdcfrak.sty を作ってみました。宜しければお試しください。なお,cmdcfrak.sty については第4部マニュアルもご覧ください。
ドイツ旧字体による「ドイツ語文書処理」に特化させたパッケージです。khm パッケージは
注意:
まず khm.zip (771KB) をダウンロードし展開します。*.mf, *.pfb, *.tfm, *.vf, *.sty, *.tex, *.map ファイルが以下に示すディレクトリ内に格納されるようにしてください。通常は,khm.zip ファイルを /usr/local 上で解凍するだけで OK のはずです。
次に $TEXMFMAIN/dvips/config/config.ps と $TEXMFMAIN/dvips/config/config.pdf をテキストエディタで開き,それぞれファイルの末尾に以下の記述を追加します。
最後に $TEXMFMAIN/pdftex/base/pdftex.cfg をテキストエディタで開き,ファイルの末尾に以下の記述を追加します。
$TEXMFMAIN/tex/latex/khm にある *.tex ファイルを LaTeX で処理します。具体的には以下のようにしてください。
出力イメジは次のようなものとなります(khmvartest.tex 及び khm53var.tex を処理したもの)。
さらに,「グリム童話第2版テクストデータベース」のページから 1819khm_gesamtwerk.zip をダウンロードして展開し,1819khm1.tex, 1819khm2.tex を LaTeX で処理しますと,原典の雰囲気を伴ったフラクトゥア体出力による『グリム童話集』が得られます(第1巻 A4 273ページ,第2巻 A4 185ページ)。ただし,khm パッケージの他にも fontenc.sty, german.sty, lettrine.sty, multicol.sty, graphicx.sty, calc.sty が必要となります(lettrine.sty 以外は大抵最初からシステムに入っているようです)。
TeX の条件分岐(if文)を用いることで,同一のドイツ語ソースファイルから,
と組み分ける方法の紹介です。
本田知亮氏作の「ラテン活字体用小添字 e 式ウムラウト」マクロを使えば,例えば初期新高ドイツ語テクストをラテン活字体に転写して再現することができます。このマクロは,LaTeX が標準で備えている文字属性の変更コマンドと連携して用いることもできます。さらに TeX の「条件分岐(if文)」と組み合わせることで,「通常のドイツ語用ソースファイルに手を入れることなく小添字 e 式ウムラウトを出力させる」ことも可能です。以下では初期新高ドイツ語のテクスト処理例を掲げます。併せて 「ラテン活字体用小添字 e 式ウムラウト」マクロの使用例 もご覧ください。
Peter Wilson による bookhands フォント群は,西暦1--15世紀に亘る写本書体を LaTeX で使用できるようにしようというプロジェクトの成果物です。以下の写本書体が提供されています。
| 写本書体名 | 時代区分 |
|---|---|
| Roman Rustic | 1--6世紀 |
| Uncial | 3--6世紀 |
| Artificial Uncial | 6--10世紀 |
| Half Uncial | 3--9世紀 |
| Insular majuscule | 6--9世紀 |
| Insular minuscule | 6-- 世紀 |
| Carolingian minuscule | 8--12世紀 |
| Early Gothic | 11--12世紀 |
| Gothic Textura | 13--15世紀 |
| Gothic Prescius | 13-- 世紀 |
| Rotunda | 13--15世紀 |
| Humanist minuscule | 14-- 世紀 |
こうした写本書体を利用すれば,LaTeX による古文書の再現も可能となります。bookhands フォントに関しては第4部マニュアルをご覧ください。
例として,西暦820--830年頃に記録されたとされる(古高ドイツ語による)『ヒルデブラントの歌』を再現してみましょう。 Uncial で組んでみました。これでもそれなりの雰囲気は伝わるものと思われます。
『ヒルデブラントの歌』テクストを組版するに際しての工夫点は二つあります。「冒頭のヴァーサル」処理と「行末のハイフネーション」処理です。前者用には lettrine パッケージを用いればよいでしょう。後者用には,本田知亮氏作の changehyphen.sty を使います。オリジナルの古文書テクストをよく見れば,「ハイフネーションが起こっている行末では,しかし分綴記号は記されていない」ことが分かります。従って,「自動分綴はさせるが,ハイフン記号は出力させない」という処理が必要になってきます。
『ヒルデブラントの歌』の組版については第4部マニュアルをご覧ください。
Babel パッケージを使っての多言語処理サンプルです。ヘブライ語のような right-to-left 表記言語を扱う場合は,elatex.exe (LaTeX の拡張モード) で処理してください。
稲垣徹さんが作成された japanese パッケージを用いれば,日本語 pLaTeX 環境で Babel を使った多言語処理ができるようになります。
注意:
稲垣さんのご厚意により,本 Web からも japanese をダウンロードして戴けるようになっていますが,より詳しくは,稲垣徹さんの Web 「日本語 LaTeX による多言語処理」を参照してください。
japanese は Babel のオプション指定を(日本語へも)拡張するパッケージですが,通常のオプション指定とは異なり,Babel の後で \usepackage{japanese} として独立して読み込むことに注意してください。もっとも,他の言語同様オプション指定で japanese を使うこともできますが,詳しいことは,パッケージ添付の readme.tex, japanese.drv, sample.tex を platex でコンパイルしてお読みください。
なお,日本語が含まれる文書では elatex が使えませんので,ヘブライ語を同時に扱う場合には Shalom パッケージを用います。プリアンブルでは,横文字部分の行送りを日本語部分のそれとは異ならせる環境 narrow を定義してあります。なお,以下の入力ファイルは Shift-Jis コードで作成してあります。UNIX 系 OS で利用される場合は漢字コードを適宜変換してください。
Harald Harders による babelbib パッケージは BIBTeX を使った多言語文献管理を可能としてくれます。ただし,Babel パッケージとの併用が前提です。
現時点(2004.01.11.)でのヴァージョンは 0.44 で,英語・ドイツ語・フランス語・イタリア語・スペイン語・ポルトガル語・オランダ語・デンマーク語・スウェーデン語・ノルウェー語・アフリカーンス語をサポートしています。取り扱える言語は,これからどんどん増えていくようです。
babelbib は多機能です。主に次のことをやってくれます。
ここでは,上記の 1, 2 に絞って紹介します。詳しくは,パッケージ添付のドキュメントをお読みください。
コンパイル手順:
0. Babel パッケージはインストールされているものと前提します。
1. *.bst を $TEXMFMAIN/bibtex/bst/babelbib/ ディレクトリに格納します。
2. bbbtest*.tex と bbbtest.bib を適当な作業ディレクトリに移します。
3. コマンドプロンプトで
latex bbbtest
bibtex bbbtest
latex bbbtest
latex bbbtest
のように打ち込んでください。
ASCII コードに含まれない ä ö ü ß のような文字は,LaTeX では \"a \"o \"u \ss (German パッケージ等では "a "o "u "s) のようにマークアップされるのが普通です。しかし,実際には上のような文字を含む Latin-1(ISO-8859-1) コードでもダイレクトに扱うことができます。この場合は inputenc.sty を使います。オプション部には,UNIX 系の場合は latin1,Windows の場合は ansinew,Macintosh の場合は applemac と記してください。
UNIX の世界で著名なテキストエディタ GNU Emacs を使うと,LaTeX を簡便に扱うことが可能となります。以下では Windows に移植された Meadow を例に紹介します。Meadow に関しては,例えば,こちらのウェブをご覧ください。
Emacs は「多言語処理用エディタ」としても高名です。C-h h で表示される「世界のこんにちは」ファイルをご覧ください。Emacs ではこういった諸言語を取り扱えます。ただし,ここに挙がっている全ての言語表示を行うには,相応のフォントを追加インストールせねばなりません。フォントの追加に関しては,例えば,こちらのウェブを参考にしてください。
Emacs には TeX モードというのが用意されており,(La)TeX ファイルの編集に際して,色々と支援してくれます。さらに YaTeX のような総合的 LaTeX 入力支援環境を組み込んでやりますと,もっと使い勝手がよくなります。
例えば,Emacs で LaTeX 入力ファイルを取り扱っていますと," という入力は「英語用の引用符号」である `` または '' に自動的に置き換えてくれます。しかしこの便利な機能も," を多用するドイツ語処理の際には,逆に「余計なお世話」となってしまっています。また," から " までを強調表示(ハイライト)する機能も,ドイツ語処理の際にはオフにしておきたいものです。
こうしたドイツ語の特殊事情に対応するマクロを,ニュースグループ fj.editor.emacs の皆さんに教えていただきましたので紹介いたします。.emacs ファイルに追記してください。YaTeX と共に使えるようになっています。sample_emacs.txt
Emacs に用意されている iso-iso2tex コマンド等によって,Latin-1 コード文字の「ダイレクト表記またはマークアップ表記」を一括して変換できます。変換したい部分をリージョン(領域)指定した上で,M-x iso-iso2tex のように打ち込んでやります。なお,ドイツ語処理に関わる主な変換コマンドは以下の通りです。
| コマンド | 機能 |
|---|---|
| iso-tex2iso | (La)TeX 標準のマークアップを Latin-1 コード文字のダイレクト表記に変換 |
| iso-iso2tex | 上の逆 |
| iso-gtex2iso | German パッケージ準拠のマークアップを Latin-1 コード文字のダイレクト表記に変換 |
| iso-iso2gtex | 上の逆 |
| iso-iso2duden | ä を ae, ß を ss のように ASCII 文字だけに変換 |
Emacs の iso コンヴァータは一ファイル内での文字変換ツールでしたが,複数ファイル内での文字変換を一括して行う Perl スクリプトの簡単なサンプルを置いておきます。
| スクリプト名 | 機能 |
|---|---|
| 728.pl | "a 形式を ä に変換 |
| 827.pl | ä 形式を "a に変換 |
| 確認用 LaTeX ファイル群:khm1.tex, khm2.tex, khm3.tex | |
使い方は,
0. Perl がインストールされていることを前提とします。スクリプト先頭の #!/perl/bin/perl 部分を必要に応じて編集してください。
1. 例えば 728.pl を変換対象文字列が含まれる *.tex ファイル群と同じ作業ディレクトリに置き
2.
perl 728.pl
と打ち込むだけです。すると,
3. new という新ディレトリが先の作業ディレクトリの中に生成されますが,この中に文字列変換された新ファイル群が格納されています。
Ispell 一般のインストールについては,例えば角藤先生配布のドキュメントを読んでください。ドイツ語用 Ispell のインストールについては,multi2.txt の「15 スペルチェックプログラムispellのインストール」を参照してください。
Ispell をコマンドプロンプトで動かす場合は,こちらをご覧ください。
Ispell を Emacs で動かすと次のようになります。辞書は,Edit--Spell--Select Deutsch でドイツ語を選択しておきます。そして Edit--Spell--Check Buffer でバッファ全体に対してスペルチェックをかけてみます。
ウムラウト直接表記の文書も OK です。その際は,Deutsch 8 の辞書を選択します。
Windows 上だけで動くスペルチェッカーでよい,ということでしたら,4Spell というものもあります。こちらからダウンロードできます。German パッケージに対応するように 4Spell をカスタマイズする方法はこちら。
ASCII コードにない Latin-1 コード文字の LaTeX における入力法と Emacs の iso コンヴァータが効かない文字記号のチェックを一覧表にまとめてみました。HTML でのマークアップも併記してあります。必要な方は参考にしてください。表中で「追記」のある箇所は,LaTeX でタイプセットする際追加のパッケージ使用が必要です(textcomp, fontenc. これらは,最近の TeX, LaTeX システムには最初から含まれていると思います)。
なお,iso コンヴァータのデフォルトでは変換されない文字列についても,iso-cvt.el ファイルに変換したい文字列を「追記」しておいてやると,変換できるようになるようです。例えば,
("[y-diaeresis]" "{\\\\\"y}")
("[y-acute]" "{\\\\\'y}")
("[thorn]" "{\\\\dh}")
のように記述します。上から順に,ÿ ý ð を [......] の中に直接打ち込みます。byte-compile-file でバイトコンパイルしておいてもよいでしょう。以上で,M-x iso2tex コマンドでこれらの文字もちゃんと {\"y} {\'y} {\dh} と変換されます。
先ずは,奥村先生のページをご覧ください。
PPower4 (Pdf Presentation Post Processor) パッケージと JRE (Java Runtime Environment) を使用したサンプルです。multilng.pdf をハードディスク等に保存して「フルスクリーン」でご覧ください。「英語・ドイツ語・フランス語・ギリシア語・ロシア語・ヘブライ語」が含まれています。pdflatex.exe でコンパイルしてありますので,残念ながら日本語は含まれていません。Ctrl + l で「トグル」ことができます。終了する場合はフルスクリーンモードから抜けて PDF 画面を終了してください。Enter または PageDown キーを押していってください。一歩前の画面に戻るには PageUp キーを押します。
一応,コンパイルの手順を書いておきます(Windows 上)。
0. JRE 及びロシア語・ギリシア語・ヘブライ語環境(この場合は Shalom パッケージ)もインストールされているものと前提します。これらの言語環境がインストールされていない場合には,当該箇所を削除する等,ソースファイルを適当に編集してお試しください。
1. multilng.tex と p4.bat を適当な作業ディレクトリに移します。JRE のインストール先がきちんと反映されているか,p4.bat ファイル内をチェックし,必要なら適当に書き換えます。
2. コマンドプロンプトで
pdflatex multilng
p4 multilng.pdf new_multilng.pdf
と打ち込んでください。
3. new_multilng.pdf が出来上がった最終ファイルです。
TeXPower パッケージを使用したサンプルです。texpower_demo.pdf をハードディスク等に保存して「フルスクリーン」でご覧ください。「日本語・英語・ドイツ語・フランス語・ギリシア語・ロシア語・ヘブライ語・国際音標文字等」が含まれています。Ctrl + l で「トグル」ことができます。終了する場合はフルスクリーンモードから抜けて PDF 画面を終了してください。Enter または PageDown キーを押していってください。一歩前の画面に戻るには PageUp キーを押します。
一応,コンパイルの手順を書いておきます。TeXPower はまだ pre-alpha ヴァージョンということもあり,今後,仕様が変更されることも有り得ます。ここでは「紹介」という意図で,入力ファイルも置いておきました。
0. TIPA パッケージやロシア語・ギリシア語・ヘブライ語環境(この場合は Shalom パッケージ)もインストールされているものと前提します。これらの言語環境がインストールされていない場合には,当該箇所を削除する等,ソースファイルを適当に編集してお試しください。
1. コマンドプロンプトで
platex texpower_demo
と 2 回打ち込みます。途中ロシア語フォント関連でエラーが出ることも考えられますが,そのまま Enter キーを押します。
2. 次に
dvipsk -Ppdf -j0 texpower_demo
と打ち込みます。
3. 作成された texpower_demo.ps を AcroDistiller で PDF 化します。
入力ファイルが単なるテキストファイルで記述される,という LaTeX の特性を活用し,語学文学研究あるいは教育用におけるデータベースの一モデルとして Grimm_Database という全文テクストデータベースを作成しています。
現時点 (2003.03.31.) では,『グリム童話集第7版(決定版)1857年』(レクラム社本底本),『グリム童話集第2版 1819年』(福岡大学図書館所蔵オリジナル本底本),『ヤーコプ・グリム 小論文集第1巻』(Kleinere Schriften 1, 2.Auflage 1879, に基づく Olms-Weidmann 社本底本 1991年)の一部だけ完成しています。グリム兄弟による多言語混在テクストを正確にテクストデータベース化するための方法論的検討は既にほぼ済ませてあります。
この全文テクストデータベースが持つ特徴は以下のとおりです。
[注] 『グリム童話集決定版』については,Heinz Rölleke によるレクラム版を底本としましたが,原典において段落構成が明瞭でない箇所については,Ingeborg Weber-Kellermann によるインゼル版も参照しました。なお,レクラム社からは2001年3月14日付で同社のライセンス・法律顧問 Dr. Koranyi 氏より「テクストデータベース公開了承」の返答を得ています。
さて,Grimm_Database では,「教授用あるいは自習用テキスト作成」及び「テクストのデータ解析」といったそれぞれ異なる位相に属する二つの知的活動を一つのデータベースの下で統合的に展開することが可能となっています。
具体的には,テクストデータを LaTeX で処理することによって「行末における自動ハイフネーションや合成語における合字抑制等々」といったドイツ語正書法に関わるルールを正確に反映させた組版出力を得ることができますので,こうして必要な箇所のみを即座に「専門印刷レヴェルのハンドアウト用テキスト」として取り出せます。しかもその際,A4あるいはB5で印刷するのも,一段あるいは二段で組むのも,本文五行毎に自動的に行番号を振るのも,書き込み用テクストとして三行取りで本文を組むのも,LaTeX を使えば自由自在です。一方で,これを Perl のようなテキスト処理系プログラムや高機能なテキストエディタに渡すことによって,中身を高度・高速に分析することも可能となっています。
いずれにせよ「誰でも」これを「必要なら丸ごと入手」でき,それぞれの目的に応じて「自由に利用」できる、というのが Grimm_Database が持つ大きな特徴です。こうしたことが可能となっているのも,全て TeX, LaTeX における基本設計のお陰です。Grimm_Databaseは,公開以来,例えば,ドイツ国フライブルク大学の「古典テクスト語彙研究」プロジェクトチーム,また,米国の East Bay Technologies 社等にも利用して戴いています。なお Grimm_Database ページ内には,Web 上のみでのデータベース利用者の便宜も考慮し,正規表現をサポートしている高機能な検索エンジン Namazu を設置してあります。
クヌース先生の "The TeXbook" に登場するあのユニークなライオン (Duane Bibby のイラスト) が「ぬいぐるみ」化されました。身長 25 cm,体重 130g,とても愛くるしいです。ドイツ国テューリンゲン州ゲオルゲンタールで作られています。さすがはテディベア発祥の地,一頭一頭が手作りですから皆顔が違います(「手作り」と「CE マーキング」-- 欧州連合内安全規制適合製品マーク -- を示すシュタイナー社による「証明タグ」が付いています)。入手方法に関しては,こちらをご覧ください。
他にも,ネクタイピン,カレンダー,キーホルダー,バッジ等が購入できます。
なお,TeX Merchandising Project の設立アナウンスメントには,次のような文言が盛りこまれています。「このプロジェクトによって金儲けしようと考えている人間はだれもいません。全ての収益は TeX ユーザグループに還元されます」
私の顧客ナンバーは 87 でした。びっくりするくらい「売れていない」ようです・・・(;;)