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付録J章に関するご質問は,奥村先生の「TeX Q & A」掲示板にお願いいたします。
和歌山大学の小栗栖先生が Mac OS X 上で LaTeX ---- teTeX_Babel_Install というページで
を大変分かりやすく解説してくださっています。簡便なインストールを望まれる方は参考にしてください。
本 Web には,奥村晴彦著『[改訂第3版] LaTeX2e 美文書作成入門(技術評論社,2004年)』付録J章 の中の図版に用いられた「多言語関連の入出力ファイル」と,稲垣徹さんによる japanese パッケージを置いてあります(稲垣徹さんの 日本語 LaTeX による多言語処理 ページにオリジナルがあります)。また,コンパイル(タイプセット)する際に必要となるパッケージ名も記してあります。適宜 CTAN から入手してください。ただし CTAN にないローカルファイルは本 Web からダウンロードできるようにしてあります。
コンパイル例では,上段で DVI ファイルを,下段で PDF ファイルを生成します。PDF 作成に際して必要となる *.map ファイルや *.pfb ファイルのうち CTAN にないものも本 Web からダウンロードできるようにしてあります。
入力ファイル名後の [... , ...] 内は,前項が「文字コード」,後項が「改行コード」を指しています。最後の数字はファイルサイズです。
[注意!]
付録J章で取り扱った多言語・多文字種処理用のパッケージやフォントのうちの多くは,残念ながら標準の TeX / LaTeX ディストリビューションには含まれていません。従って,ユーザ自身がお手持ちのシステムに自らインストールする必要があります。この作業は,人によっては,幾分トリッキーと感じられるかもしれないことを,あらかじめお断りしておきます。
japanese.zip[注](2005.02.21. バグ訂正版に置き換え)
[注]:japanese パッケージのインストールについては,付録J章「japanese のインストールとその使用法」の項をご覧ください。なお,本 Web からローカルファイルを「一括ダウンロードしてインストール」した場合には,説明にある platex japanese.ins 以降の(打ち込み)作業を行ってください。
入力ファイル (hello.tex [UTF-8, CR+LF], 418B)
必要なパッケージ:CJK,さらに,Cyberbit.ttf フォント[注]
[注]:Cyberbit.ttf を用いるには $TEXMFMAIN/ttf2pk/base/ttfonts.map ファイルへの追記と,ttf2tfm ツールによる tfm ファイルの自動生成といった作業を行う必要があります。詳しいインストール法については,須賀井義教さんの Web を参照してください。CJK パッケージは CTAN の language/chinese/CJK/4_5.2/ 以下をダウンロードしてください。
コンパイルの仕方
latex hello dvipdfmx hello
出力ファイル (hello.pdf, 26.9KB)
入力ファイル (multibabel.tex [UTF-8, CR+LF], 1.15KB)
必要なパッケージ:Babel[注],CJK,unicode(ucs.sty 等が含まれます)
[注]:以下,Babel 使用に際しては,付録J章で解説してある「(英語・フランス語・ドイツ語・)ギリシア語・ロシア語」の設定を済ませておいてください。また(美しい)PDF ファイル作成のためには,Type 1 の cm-super フォント(ラテンアルファベット [EC フォント] 及びキリルアルファベット [LH フォント] 用)と Type 1 の cb フォント(ギリシアアルファベット用)をインストールしておいてください。cm-super の *.map ファイルはシステムに最初から入っています。cbgreek.map の中身も,同様に,dvipsfnt.map の中に既に記述されていますから,これを特に追記する必要はありません。次に,$TEXMFMAIN/dvips/config/config.ps ファイル,及び,$TEXMFMAIN/dvips/config/config.pdf ファイル内の %p +cm-super-t1.map 等々とある箇所のコメント記号 % ,また,$TEXMFMAIN/dvipdfm/config/dvipdfm.cfg ファイル,及び,$TEXMFMAIN/dvipdfm/config/dvipdfmx.cfg ファイル内の %f cm-super-t1.map 等々とある箇所のコメント記号 % を,それぞれ6つとも全て削除してください。unicode パッケージは CTAN の macros/latex/contrib/unicode/ 以下をダウンロードしてください。
コンパイルの仕方
latex multibabel dvipdfmx multibabel
出力ファイル (multibabel.pdf, 126KB)
入力ファイル (johannes.tex[注] [Shift_JIS, CR+LF], 2.24KB)
必要なパッケージ:Babel
[注]:フォントエンコーディング OT2 指定の際は wn* 系のキリルアルファベットが用いられますが,これらの *.pfb ファイル等は cm-super に含まれていませんので,美しい PDF を得るためには,さらに以下のファイルが必要となります。$TEXMFMAIN/dvips/config/config.ps と $TEXMFMAIN/dvips/config/config.pdf ファイル内に p +bibunj-cyrillic.map という記述を追加してください。
bibunj-cyrillic.map, wnbx12.pfb, wnr10.pfb
コンパイルの仕方
latex johannes dvipdfm -p b5 johannes
出力ファイル (johannes.pdf, 130KB)
入力ファイル (frak.tex [Shift_JIS, CR+LF], 3.27KB)
必要なパッケージ:Babel,txfonts,lettrine,fundus(calligra.sty, suetterl.sty 等が含まれます),bookhands(uncial.sty 等が含まれます),changehyphen.sty,s-yfonts[注]
[注]:s-yfonts のインストール法については 「s-yfonts パッケージの使用法」ページ をご覧ください。なお,yfonts パッケージは標準の TeX/LaTeX システムに既に組み込まれています。が,必要な *.tfm ファイルがまだシステムに存在していないので,まず,s-yfonts の代わりに yfonts を指定し,*.tfm を自動生成させておくとよいでしょう。さらに,美しい PDF を得るための Type 1 フォント一式は CTAN から別途インストールする必要があります。fonts/ps-type1/yfonts/ 以下をダウンロードしてください。しかし,オリジナルの Type 1 には残念ながら「イニシャル体」が含まれていませんので,以下のファイルがさらに必要となります。
bibunj-yfrak.map, yinitas.pfb
角藤版 TeX [W32TeX] では,yfonts 関連の設定が既に $TEXMFMAIN/dvips/config/dvipsfnt.map に書き込まれています(ので,実は,bibun-yfrak.map を追記する必要はありません)。ただし,CTAN から yfrak.pfb 等をダウンロードした場合は,
yfrak TeX-yfrak <yfrak.pfb ygoth TeX-ygoth <ygoth.pfb yswab TeX-yswab <yswab.pfb
とある箇所は,行頭にコメント記号 % を付け(コメントアウトし)て,次のように書き換えてください。
%yfrak TeX-yfrak <yfrak.pfb yfrak yfrak-Regular <yfrak.pfb %ygoth TeX-ygoth <ygoth.pfb ygoth ygoth-Regular <ygoth.pfb %yswab TeX-yswab <yswab.pfb yswab yswab-Regular <yswab.pfb
また,次のファイルも必要です。
bibunj-fundus.map, callig15.pfb, schwell.pfb
bibunj-bookhands.map, uncl17.pfb, uncl10.pfb
calligra.mf, callig15.mf は CTAN の fonts/calligra/ 以下からダウンロードして置いてください。fundus パッケージは CTAN の macros/latex/contrib/gene/fundus/ 以下をダウンロードします。calligra.ins と suetterl.ins を latex で処理して *.sty ファイルを生成させてください。schwell.mf は $TEXMFMEMAIN/fonts/source/public/gothic/ に最初から入っているはずです。
bookhands パッケージは CTAN の fonts/bookhands/ 以下をダウンロードします。さしあたっては,uncial だけ使いますので $TEXMFMAIN/latex/bookhands/uncial/ にインストールし,latex uncial.ins を実行します。自動生成される *.mf ファイルは $TEXMFMAIN/fonts/source/bookhands/uncial/ に移動してください。
lettrine.sty, framed.sty, soul.sty はシステムに既に含まれています。$TEXMFMAIN/dvips/config/config.ps と $TEXMFMAIN/dvips/config/config.pdf ファイル内に p +bibunj-yfrak.map, p +bibunj-fundus.map, p +bibunj-bookhands.map という記述を追加してください。
コンパイルの仕方
latex frak dvipdfm -p b5 frak
出力ファイル (frak.pdf, 107KB)
入力ファイル (hebrew.tex[注] [Shift_JIS, CR+LF], 2.16KB)
必要なパッケージ:Babel,times,tipa,framed,soul,graphicx
[注]:hebrew.tex をコンパイルする際には latex ではなく elatex を使います。
tipa は CTAN の fonts/tipa/tipa-1.2/ 以下をダウンロードします。美しい PDF を得るには tipa の Type 1 フォント一式も全てインストールしてください。サブディレクトリ dvips は tipa とリネームして $TEXMFMAIN/dvips/ 以下に,サブディレクトリ mf は tipa とリネームして $TEXMFMAIN/fonts/source/ 以下に,サブディレクトリ tfm は tipa とリネームして $TEXMFMAIN/fonts/tfm/ 以下に,サブディレクトリ type1 は tipa とリネームして $TEXMFMAIN/fonts/type1/ 以下に,それぞれインストールします。
また,入手しにくいかもしれないヘブライ文字フォント関連ファイルも以下にまとめて置いておきます。
bibunj-hebrew.map, jerus10.mf, jerus10.tfm, jerus10.pfb
$TEXMFMAIN/dvips/config/config.ps と $TEXMFMAIN/dvips/config/config.pdf ファイル内に p +bibunj-hebrew.map, p +bibunj-tipa.map という記述を追加してください。
コンパイルの仕方
elatex hebrew dvipdfm -p b5 hebrew
出力ファイル (hebrew.pdf, 118KB)
$TEXMFMAIN/dvips/config/config.ps と $TEXMFMAIN/dvips/config/config.pdf ファイル内に追記する箇所をまとめると,次のようになります。
%% cm-super p +cm-super-t1.map p +cm-super-t2a.map p +cm-super-t2b.map p +cm-super-t2c.map p +cm-super-ts1.map p +cm-super-x2.map % bibunsho3-chap.j-bookhands fonts p +bibunj-bookhands.map % bibunsho3-chap.j-cyrillic fonts p +bibunj-cyrillic.map % bibunsho3-chap.j-fundus fonts p +bibunj-fundus.map % bibunsho3-chap.j-hebrew fonts p +bibunj-hebrew.map % bibunsho3-chap.j-yfrak fonts plus alpha p +bibunj-yfrak.map p +tipa.map
$TEXMFMAIN/pdftex/base/ ディレクトリ以下に bibunj-bookhands.map, bibunj-cyrillic.map, bibunj-fundus.map, bibunj-hebrew.map, bibunj-yfrak.map, cbgreek.map, tipa.map をコピーしてください。なお,bibunj-yfrak.map には
yfrak yfrak-Regular <yfrak.pfb ygoth ygoth-Regular <ygoth.pfb yswab yswab-Regular <yswab.pfb
を追記しておいてください。最後に $TEXMFMAIN/pdftex/base/pdftex.cfg ファイルに
map +cbgreek.map % bibunsho3-chap.j-bookhands fonts map +bibunj-bookhands.map % bibunsho3-chap.j-cyrillic fonts map +bibunj-cyrillic.map % bibunsho3-chap.j-fundus fonts map +bibunj-fundus.map % bibunsho3-chap.j-hebrew fonts map +bibunj-hebrew.map % bibunsho3-chap.j-yfrak fonts plus alpha map +bibunj-yfrak.map map +tipa.map
を追記します。
このページで,図J.5, J.6, J.7 を試しにタイプセットしていただけます。既に書き込まれている枠の中の文字列を全部削除して,以下のファイルの中身を貼り付けた上で run LaTeX! ボタンを押してください。johannes.txt, frak.txt, hebrew2.txt としておきます。ブラウザ上に現れるはずですから,中身をコピー & ペーストしてください。
pdfelatex を用いているため,オリジナルの hebrew.tex のみちょっとだけ書き換えてあります(オプションに pdftex を追記してあります)。
johannes.txt frak.txt hebrew2.txt
非力なサーバ(CPU: Pentium 150MHz, RAM: 64MB, HD: 4+4 GB)のため,反応に時間がかかります (^^; すみません。
タイプセットがうまくいかない場合:
稀に,作業ディレクトリの中に残っていた *.aux ファイルが干渉する場合もあるようです。その際は,ナンバー (LaTeX input file name) を適当に変えてから再度お試しください。
図J.2, J.4 もタイプセットしていただけます。
[注] ただし,ちょっとトリッキーです。以下の条件が満たされる場合のみお試しください。
作業手順は,